数学教育研究所 公式サイト Mathematics Education Institute Official Web Site
Aug.28
2015
数学のカリキュラムについて

ここ 40 年の高校数学のカリキュラムは大きな変化がありました。一般に物理, 化学, 生物等の理科は, 日進月歩の世界ですので 30 年前, 場合によっては 10 年前のものは「古い」ということは珍しくありません。それに対し, 数学は 100 年前に証明されたことが現在でも通用する学問です。このように変化の多い「理科」と変化の少ない「数学」ですが, 日本の高校数学のカリキュラムは理科以上に変化します。
数学教育研究所では, 恒常的に数学および理科のカリキュラムの研究も行なっていますが, 数学のカリキュラムに対しては「現行課程」「旧課程」「旧々課程」等の名称では混乱すると考えました。そこで, 現在からみた「相対的な名称」ではなく「絶対的な名称」も必要と考え次のように名づけました。当面, 次の名称でそれぞれの課程を呼び, 話を進めていきたいと思います。。

1. 昭和 57 年(1982 年)入学者からのカリキュラム  「分野分離カリキュラム」
主な特徴: それまでの I,IIB,III から, 「代数・幾何」「基礎解析」など分野ごとに分かれた。

2. 平成 6 年 (1994 年)入学者からのカリキュラム  「ゆとりカリキュラム」
主な特徴: その名の通り「ゆとり」を全面に打ち出し, 大幅に内容が減らされた。このカリキュラムから現行のI,II,III,A,B,C という名称が使われた。

3. 平成 15 年 (2003 年)入学者からのカリキュラム  「ゆとり修正カリキュラム」
主な特徴: 「ゆとりカリキュラム」のやりすぎに疑問をもつものの, 一度定めた方向は変えにくく, 基本的には「ゆとりカリキュラム」の考えを踏襲しつつ, 厳しい制限を緩めた。

4. 平成 24 年 (2012 年)入学者からのカリキュラム  「脱ゆとりカリキュラム」
主な特徴: 表現はともかく, 実質的には「ゆとり」の名による学習量減少を否定した内容になった。戦後初めて, 前回よりも内容量が増えたことは大きな特徴である。また, 「データの分析」(統計分野)が必修科目になるなどの特徴がある。

5. 平成 35 年 (2023 年)入学者からのカリキュラム  「アクティブカリキュラム」
主な特徴: 現段階では, 正式なものは発表されていない。ただし, 学習指導要領がきちんと実施されていないとか生徒が受け身の教育ではよくない, 自ら考える判断する教育を目指すことから「アクティブ・ラーニング」という用語が多用されるようになった。これにより, 従来の指導要領では学習内容を中心に言及していたものを, 指導の方法にまで踏み込んだ点が特徴的である。ただし, この内容は今後変化する可能性があることも言及しておく。

この名称は今後皆様からよい名称が提案されれば修正していきたいと考えています。

Aug.24
2015
質問等に関するおねがい

いつもこのホームページをご覧いただきありがとうございます。

このページに関する次の利用ルールについてご理解いただきたいと思います。
1. 数学の質問には原則答えることはいたしません。ただし、このホームページに書いた数学の内容に直接関係することであればできる範囲でお答えします。しかし、問題の持ち込みに対する返答はいたしかねます。数学の学習法に関する質問もこれと同様です。
2. 予備校等の授業で発生した質問は、そちらのルールに従ってください。こちらでの直接の質問に対する返答はいたしかねます。
3. こちらの運営、企画に関する質問は可能な範囲でお答えします。ただし書籍に関する件など他社も関係する話題については他社の許可をとってからの対応になることもあります。

このルールをどうぞご理解ください。

Aug.21
2015
当社のロゴについて

当社のロゴは下のようになっています。(トップページにもあります。また、上の会社名の左にあるものがそれです。)

これは、「受験数学の理論」第11巻にある問題で、それは正方形の中にある3点が最も距離を置いて配置するとどのようになるかという問題です。
例えば、正方形の形の部屋にお互いに離れて座りたいという事情があったとしましょう。それは「臭い」「うるさい」などの理由かもしれません。
そういうときに3人の距離の最小値を最大にする座り方はどのようなものかと言えば、ロゴのように正方形の中にある正三角形の頂点なのです。

このように身近な問題に興味をもち、それを数学的、あるいは数理科学的に解決する力をつけるような教育の仕方を考えて行きたいというのが当社の理念の一つでありますのでこのロゴが採用されました。
色の意味はあるのですが、次期に説明します。

logomei

Aug.14
2015
プラスエリートのお知らせ

受験数学の理論の現行課程版についてお知らせします。
受験数学の理論の後継版は、書名については正式に決定したわけではないのですが、その呼び名の一つに「プラスエリート」が定着する可能性が高いので、今後しばらくはこのように呼ぶこととします。
「プラスエリート」とは「(通常の高校数学の範囲)+(エリート向け)」という意味があります。
「エリート」と言っても敷居の高いイメージのものでもなく、よそよそしい感じのものでもありません。
きちんと数学の本質から、ごまかさずにきちんと考え、納得して学問に取り組もうという人をあえて「数学のエリート学習者」とし、そのような人に力になれるものという意味があります。

従来の「受験数学の理論」と同様に、高校数学にとらわれずに99.997%の高校生はこの本を超えることはないであろうという深い内容です。もちろん、全員が必要な部分とそうでない部分とに分けてあります。
とくにこの本の付録Cにある「未来の研究者のために」は数学を得意とし、しかも数学好きな数%の高校生のために丁寧に説明してあります。

このシリーズは受験数学の理論とは異なり、「数学IA」「数学IIB」「数学III」という構成になっています。
母体は「受験数学の理論」の原稿ですので、これまでのものをほぼ3冊にまとめたと言えるので1冊あたりはかなり厚くなります。

「受験数学の理論」と「プラスエリート」の大きな違いの一つは、「節末問題」「章末問題」などの問題がついたところです。ただし、この問題は「問題を解くことによって理解を深める」ためのものですので、本格的な受験問題集ではありません。受験問題集は他に用意する必要があります。
また、徹底的に本物にこだわるといった姿勢があります。不用意な省略はありません。また、図も正確なものを使っています。もう少し詳しく言えば、関数のグラフは正確なものか、縦横に変倍したものに限り、例えば、「放物線」なのに「放物線ではない図」を使うことはありません。これ以外にも、おそらく読者のほとんどは気づかないであろう工夫がされています。
たいていの受験参考書は受験が終わると役目を終え、捨てられるか、売られるかということが多いのですが、本書にとっては「買った人の財産になるもの」、「大学入学以降をとっておく価値があるもの」を目指して作られました。

すでに「数学IA」の原稿は提出し、校正を残すのみとなっているので刊行は時間の問題となりました。

今現在は「数学IIB」と「数学III」の受験数学の理論の原稿をまとめ、追加原稿の執筆を行なっているところです。
進捗状況は定期的に行いたいと考えていますので、今後ともよろしくお願いします。

著者

Aug.14
2015
「数学の計算革命(改訂版)」が発売されました。

「数学の計算革命 (改訂版)」が発売されました。
この本の使用法、最新情報等はこのサイトでお知らせします。

受験生の皆さんのお役にたてればよいなと考えています。

著者

Jul.19
2015
もうすぐ「数学の計算革命」の改訂版が刊行されます。 

もうすぐ「数学の計算革命」(駿台文庫)の現行課程版が刊行されます。
すでに最終段階に入り、早ければ8月中ごろには書店に並びます。
詳しくは当サイトの著書のページをご覧ください。新たな情報が入った場合もここで御案内します。

発売前に著者ページで、計算革命を実施する前に注意することを記す予定です。

Jun.11
2015
夜想曲第1番~第4番 (オリジナル曲)

私の作曲した作品の中から夜想曲の中から最初の4曲の演奏を公開しました。
皆さんの心に残る曲になれば幸いです。ぜひご覧ください。

Nocturne第1番

Nocturne第2番

Nocturne第3番

Nocturne第4番

Jun.11
2015
Mathmusic 「100!」

新しい Mathmusic ができました。今回は100!です。
ちなみに、
100!=9332621544394415268169923885626670049
0715968264381621468592963895217599993
2299156089414639761565182862536979208
2722375825118521091686400000000000000
0000000000

です。今回は今までで最もスケールの大きな曲になりました。ぜひお楽しみください。

May.18
2015
はなちゃん

数学の学習で問題集の解答を読むだけだったり, 一度解いた問題を復習するだけ(それ自体は悪いことではない)では, 問題を解くための初期動作の感覚が衰えていきます。
受験生が、「夏休みはテキストの復習に使うぞ!」とか「問題集を片っ端から解くぞ!」と意気込んでいてもその内容が, すでに書かれているものを追いかけるだけではこの初期動作ができなくなり力が確実に衰えていきます。
「わからない問題は解答を覚えます!」
などと言っているのも怪しいものです。
やはり、自分で考える部分を多くもたないと危険です。「ああこれはこういう問題なんだ」と見抜く力が大切なのです。
大学入試や数学オリンピックなどの広範囲から出題される試験では「突然ふられた話を瞬時に理解」できることも大切です。このような問題では図形の問題であっても「ベクトルを使って解く」のか「初等幾何で解ける」のか、それとも「座標を置く」と簡単に解けるのかから判断しないといけないわけです。

こういう感覚は次の会話の引き算「3-2」の答である (★) の部分がどの段階でわかるかにもよります。
まずは気軽な気持ちで読んでみてください。

—- 「はなちゃん」 —-  

A: 40 代の男性
B: 5 歳の男の子

(街角で, A がお母さんを待っている B に気がつき声をかける)

A : 僕! だれと待っているの?
B : ママだよ。
A : そうなんだ。
(ここから一方的に B が話し出す感じで)

B : 僕ね, パパとママとはなちゃんと住んでいるんだ。
A : そうなの。はなちゃん妹? かわいい?
B : かわいいよ。それでね, 毎朝, 僕は食べるのが遅くてママに怒られるんだけど,
  はなちゃんはとってもはやくてね, ママがはなちゃんばかりほめるんだ。
A : そんなにはやいの。はなちゃんは残さないの?
B : うん。いつもきれいに食べて, 最後に皿までなめているよ。
A : すごい食欲だね。はなちゃん何歳?
B : えーと。3 歳だったかな。パパが連れてきたんだ。
A : (え? 連れてきた??)
   そうなんだ。僕, 一人で待っていていい子だね。おうちではほめられてる?
B : ううん。怒られてばかり。今日も起きるのが遅いって怒られたし。でもね,
  はなちゃんはいつも早く起きてはなちゃんは毎朝パパと散歩にでかけるんだよ。
A : へぇー。君たち仲いいのかな?
B : うん。仲いいよ。ぼくたちお昼ね一緒にするし。はなちゃんふさふさして
  気持ちいいんだ。
A : はなちゃんって髪の毛が長いのかな?
B : ううん。短いよ。でもおなかにも毛がはえているから。
A : え?
B : それからね, はなちゃん算数もできるってママからほめられるの?
A : どういうふうに?
B : ママが 3-2 は? って聞くとね。
A : 何て答えるの?
B : ( ★ )

May.13
2015
数学の視力検査 (1)

視力検査(放物線).pdf というファイルを開いてください。この中で本物の放物線はどれでしょう?
普段見慣れている放物線ですが、正確なものを選ぶことができますか? また、どのように見分けるとよいでしょうか?

解答は後日お知らせします。

視力検査(放物線)