- Sep.15
2009
- イチローといえば
イチローの輝かしい記録についてはだれもが知るところですが、イチローにも不遇の時代があったことを知っていますか。
イチローのプロ2年目。当時オリックスブルーウェーブに在籍して、2軍暮らしが続いていました。成績が悪いからじゃないの?と思う人もいるかも知れません が、ウェスタンリーグで1年目は .366、2年目は.371 という驚異的な打率を残していました。じゃあ何で? と思うでしょう。それは、イチローを理解する人がいなかったのです。当時の監督は土井という巨人黄金V9時代の人で、これがやたら頭が固い人でした。よく 言えば、基本に忠実な人とも言えますが。そんな監督が振り子打法を認めるはずがなく、1軍の試合で野茂からホームランを打った日も振り子打法で打ったのが 気に入らないのか、その日のうちに2軍行きを命じました。
2年目の秋に故仰木彬氏が監督に招聘され、新監督はイチローの類い稀な打撃センスを即座に見抜き、翌3年目にイチローが開花することになります。
時間は戻りますが、仰木監督は招聘された秋に2人の選手に登録名を変えないかといいました。一人が「パンチ佐藤」でもう一人が「イチロー」です。当時は「パンチ 佐藤」の方がその言動などで人気があり有名でした。私は、最初はパンチ佐藤のつきあいのような感じで「イチロー」も登録名を変えたのかと思っていた程度で したが翌年はになると立場は逆転。
数年後、土井元監督は「イチローを育てたのは自分だ」と言っていますが、イチロー本人は仰木監督がなくなったすぐ後に、「唯一、師と呼べる人でした」と言っています。オリックスの監督があと2,3年土井監督であれば今のイチローはなかったかもしれません。
ということで、何をするにも自分の理解者は大切ということでした。(実はちょっと意味深です。)
こんなことを「数と式」の問題集のあとがきに書いてみましたが、変更の可能性も大です。
- Sep.14
2009
- 執筆の秋
長い間の懸案だった受験数学の理論問題集の「数と式」も一区切りがつき、今度は次なるものへの向かっています。
まず、残りの問題集2冊と新企画があります。それから、書籍の「幸せ物語」もあってこちらは「数と式」と同じくらいのびのびです。
でももう少しで完成。ストーリーがあることが目立っていますが、数学の内容や豆知識、ジョークが盛りだくさん、加えて、感動の涙の出る話もあります。もうすぐですのでお待ちください。
- Sep.11
2009
- 会合
先週ある会合に出席してきました。知る人は知る藤田宏先生もいらっしゃり、健在でした。飯高先生にも初めてお会いしました。
その会合で、通産省のある外郭団体主導で塾の講師の検定試験が実施されるようで、ちょっと面白そうと思いつつ、誰が受けるのだろうなどとも思いました。まあ、いろいろな関わり方がありますが。
私が今度、大学で担当する「教員免許更新講座」についても話もあり、なかなか工夫を考えているようと思いつつも、それよりもいいものを実施できそうです。
- Aug.08
2009
- 連絡
3日間の箱根合宿に行ってさきほど日没前に帰ってきました。この3日間、外部からの連絡はとれなかったので帰ってみるとメールが350件くらい。ゆっく りと見てようやく社会復帰といきたいところですが、明日からは札幌に出張。ということで、「受験数学の理論」、「同問題集」の問い合わせについて(毎週数 件来ます)のレスが再び迅速にできません。このことを一応報告しておきます。
いつもいただくメールにはあたたかい物が多く、誤植の指摘についても乱暴なものはありません。こんな感じでみなさんにあたたかくしていただき、なぜかこ の時期に増刷が決まったり、出版社に「数と式はまだか」という問い合わせが絶えないということでうれしい限りです。みなさんから力をいただいたので、あと 少しの「数と式」を早く完成し、こちらで原稿の完成報告をしたいと思っています。
再び音信普通になりますが、では。
- Aug.04
2009
- 「分野別受験数学の理論問題集 5 (駿台受験シリーズ)」訂正一覧
「分野別受験数学の理論問題集 5 (駿台受験シリーズ)」
(2009 年 8 月 4 日判明分)
- 問題編 p. 26 例題 1-9 (1)(i) のΣΣ内
(誤) l^2(k+l) (正) l^2 (k+1)
- 解答編 p. 10 基本演習 6
「初項から第n項までの和」に対する解答がない。 これについてはこちらを参照してください。。
- 解答編p.27 欄外 最上段
(誤) 例えば (-3)^3+(-2)^3 + (-1)^3 + 0^3 +1^3 +2^3+3^3 =2(1^3+2^3+3^3)
(正) 例えば (-3)^3+(-2)^3 + (-1)^3 + 0^3 +1^3 +2^3+3^3 =0
(2009 年 9 月 28 日判明分)
- 解答編 p.38〜p.39
p.38の下から3行目の分数の分母が64ではなく、8 です。このためここから数行引きずります。最終的な答は「17」です。
訂正したものはこちら(pdf file) で見ることができます。
- Jun.30
2009
- バッハ
誰もが知っている音楽の父ですが、鍵盤楽器の曲についても非常に多くあります。ロマン派の曲とは違って「伴奏」らしきものはほとんどなく、3つ, 4 つあるいは 5つの旋律を一人で演奏するわけですが、これが複雑で理解するのが大変なんです。
こんなバッハの曲を暗譜して演奏することになってしまいただいま四苦八苦しています。バッハって暗譜は難しいのです。
もう一つ、バッハの曲の難しさは複雑さの他に手がぶつかるという点があります。もともと2段鍵盤(画像はこちら)の曲だったりしたわけですから。
例えば、モーツァルト、ベートーベンあるいはリストの曲にも左手と右手が交差するものがありますが、これは完全に飛び越えて交差するものばかりです。 ショパンの曲には思い当たるところで手が交差するものはありません。ショパン自身そのような弾き方は好きではなかったのかもしれません。時代20世紀に なってラヴェルの場合は指と指との間に指を入れるという職人芸の曲がいくつもあります。おかけで爪が伸びていたときには自分の爪で自分の手を切ってしまっ たりすることも。
これに対してバッハの場合は本当にぶつかってしまうのですね。ピアノの鍵盤は一段しかないので。
駿台のあざみ野校にいくといつもバッハがかかっています。自然に耳がそちらに行ってしまい、左手と右手がぶつかる部分にくるといつも緊張して聞いています。この演奏者大丈夫かなぁと。
- Jun.26
2009
- 今年の幸せ物語
駿台の中で、生徒、職員、CLなどいろいろな人から「今年は幸せ物語はまだですか」というので作ってしまいました。
幸せ物語は授業をしていて、あるいは講師室で質問に答えていて頓珍漢な質問がないとなかなかできないのです。ちょうど今年もネタを提供してくれる生徒が増えだしたということで・・・・・
ということで、引き続き、数学の学習者の誤りやすい点とその発生のメカニズムを研究していきたいと思っています。
- Jun.26
2009
- 忙しくて
なかなか更新できずです。今年は駿台を中心に授業が週に45時間。そして、膨大な執筆作業。多種のビジネスのお誘い。ピアノの先生をしていることもあったりで、毎日の睡眠は2時間くらい。それでも人間は生きていけるみたいです。
忙しくてつらそうにしている駿台の若手の講師には、まだまだ甘いぞと言っていますが・・・・(笑)
- May.31
2009
- 「分野別受験数学の理論問題集 6 (駿台受験シリーズ)」訂正一覧
「分野別受験数学の理論問題集 6 (駿台受験シリーズ)」
訂正一覧
(2009 年 5 月 31 日判明分)
- 解答解説 p.23 上から 3 行目〜 5 行目
(誤) x/x+1 (正) 1/x+1
(2010 年 2 月 4 日判明分)
- 問題編 p.143 の下 2 行
大括弧 [ ] の最初の項が x であるが、これは正しくは t である。
(誤) π[x+3/4 log・・・・・ (正) π[t+3/4 log ・・・・・
(2010 年 3 月 17 日判明分)
- 解答編 p.174 の右下にある枠内
訂正はこちら (pdf file 416Kb)
- May.15
2009
- 2次不等式の解
2次不等式 x^2>1 の解をどのように書きますか?
(a) x<-1, 1<x (b) x<-1, x>1
もっとも、(a), (b) の「,」は「または」と書くべきとの話はありますが、今はこの点については触れません。
最近の教科書はすべて (a) です。最近といっても少なくとも 15 年前の教科書には(a)になっていました。それで 25 年前のこちらは教科書ではなく参考書を見てみると (b)になっていました。授業中に生徒達に聞いてみると8割りから9割りは (a) です。私は(b)です。私の本や、研文書院の「大学への数学」も(b)です。
(a) を主張する理由は用意にわかることでしょう。数直線と対応させて考えやすく、おそらく定着しやすいのでしょう。
これに対し、方程式、不等式の解は未知数を左辺におくのが「正統」との主張もあります。
例えば、1次不等式 2x-4>0 の解は「x>2」と書き、「2<x」と書くことは少ないのではないでしょうか。また、1 次方程式 2x-4=0 の解は「x=2」と書き、「2=x」と書くことは少ないのではないでしょうか。もっとも、「x=2」も「2=x」も言っていることは同じだからよいと言う 人もいます。
現在、他国ではどうなっているかを調査中です。