電子書籍「行列と線型変換」の発売のお知らせ
現行課程になり, 高校数学のカリキュラムの中に40年以上続いていた「行列」と「線型変換(1 次変換)」が完全に姿を消しました。これまでの多くの理系の高校生が理解する能力をもっていたのにも関わらず, 消えてしまったことについては残念な感があります。そこで, 駿台文庫の「受験数学の理論」の著者である清史弘がこのシリーズの「行列」を電子書籍として復活することとし, このたびおおよその手続きが終わりました。
・かつての高校生が理解していた行列と線型変換を風化させない。
・行列と 1 次変換が受験数学の範囲となっていたときは, ここまでのことをやっていたという「受験数学の文化の記録」としても持ち合わせたい。
・大学の線型代数を丁寧に学習したい (例えば, 行列の積はなぜあのように定義をするのかなど)
内容は, 線型変換の定義から始まり, 行列の演算のルールとそのように定義する理由, ケーリー・ハミルトンの定理, 線型変換の基礎, 固有値と固有ベクトルの基礎と応用, 2 次曲線の分類, 3 行 3 列の行列式と逆行列, n 行 n 列の行列の行列式が中心です。
予定価格は 1500 円です。多くの人に電子書籍として手元においてもらいたい本です。
発売日など確定しましたら, この場でお知らせします。
なお、電子書籍はamazonのkindleのみが対応です。PC あるいは iPad などで読む場合は kindle アプリ(無料)をダウンロードしておく必要があります。
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