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1:計算革命とは

「計算革命」とは計算の方法を学ぶことが主たる目的ではなく、計算を速く、正確にこなす能力を見につけること、これがこの本の真の目的なのです。
受験を控えた高校3年生、高卒生から毎年

  • 試験で見たことのある問題(あるいは解いたことのある問題)が出たのに、最初に計算ミスをしてほとんど0点でした。どうしたらいいでしょう?
  • いつも時間が足りなくなるのですが、何かいい方法はありませんか?

といった質問を受けます。これらの問題点は計算方法を「知っているかどうか」ではなく、計算を「正しく追行出来るか」ということ、つまり計算方法の知識ではなく「計算の精度」の問題なのです。これは、

アナウンサーが原稿を正しく間違えずに読む能力
ピアニストが間違えずに曲を弾く能力

と同等です。「たまたま間違えた」計算であってもその「たまたま」の頻度が高ければ困るということなのです。
では、これに対する答として

「やるしかないよ」
「間違わないように努力しなさい」

と言われても生徒にとっては何の解決策にもなっていません。そこで数年前から駿台を実験場(?)とし計算の能力開発に取り組んできました。いろいろと取り組んでみた結果、最も効果的であったものを土台にし今回の計算革命が完成しました。主なコンセプトは

  • 一日5分程度の計算を習慣化させる。(計算力は急にはつかない。)
  • 初心者の計算ではなく、慣れた人の計算を定着させる。(慣れた人は簡単な多項式の割り算まで縦書きでやらない)
  • 暗算力を鍛える。(多少の計算なら一つ一つ書かなくても先が読めるようになる。)

ことです。

(構成)
計算革命は全13章からできていて、各章は一週間7日単位になっています。同じテーマで7日間5分程度の計算を行うわけですが、日に日に負荷をかけるようにして、一日目は易しく、7日目は(同じテーマであっても)結構難しくなっています。
また、計算力を鍛えるために計算するものはどんなものでもよいというわけではありません。適切なものを選び、また、試験のときに活かせるものなどの基準から題材を選びました。

(期待される効果)
「計算革命」の方法で計算が速く正確になることによって

  • わかった問題はほぼ確実に点になる。
  • 試験中に考える時間が増える。
  • わざわざ書かなくてもその先にどのような計算が現れるかが見えるようになるため、方針がたてやすくなる。

といった効果が期待されます。
[注]
計算革命は、一度にまとめて行うのではなく、毎日一つずつ(2ページずつ)とり組んでください。13週分+補充問題がありますからピークが入試直前に直前になるように計画的に使用してください。せっかく 13 週分解いてもしばらく放置しておくと、また元にもどってしまうかもしれません。

(余談)
実際、著者である私も毎日電車の中で計算練習をしています。5分程度で終わるので急行の一駅程度で終わります。必ずしも電車の中で解く必要はありません が、毎日同じ時間帯に解くように習慣付けることをお勧めします。駿台の教室でこの前段階のものを配布しているときは大変評判がよく、きちんと方法にした がって練習している人からは試験のときにその効果がわかったという報告も受けています。
小さなことの積み重ねがいかに大きな力になるかがわかってもらえることと思います。

***

1. 計算革命とは
2. なぜ「革命」か
3. 動画を見る前に
4. 解説動画について

This entry was posted on 月曜日, 10月 1st, 2007 at 12:00 AM and is filed under 「計算革命」. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

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