数学教育研究所 清史弘 公式サイト Fumihiro Sei Official Web Site

今年の早稲田・慶応理工

一言で言うとどちらもやさしくなりました。そして、入試の傾向がどちらも少しずつ変化しています。
慶応理工学部では昨年に続き第1問が小問集合で昨年同様に簡単な回転体の体積の問題もありましたが、回転体の体積は慶応理工にしてはこれまでは珍しいもの でした。A2(第2問のこと)は、「定番」の確率と漸化式の問題です。最後の期待値が式が与えられており、ただ計算するだけの問題になっています。今年の 慶応理工全体に言えることですが、親切すぎる誘導があり(A3なども)問題の中身がよくわからなくても、指示されたものをただ計算すれば答がでてしまうも のが多くなっています。最後の記述のB1(第5問のこと)は狭い解答スペースにどこまで書けばよいのか疑問が残ります。慶応に限らず早稲田の場合も1次変 換による図形の像は確実に出せないといけないようです。
早稲田の場合、昨年がかなり難しいものでしたから、その反動で簡単な問題が多いものでした。また、昨年は体積の問題が大問で2題出題されるなど、関係者 に「問題の調整はしていないの」なんて言ってみましたが、それが通じたのかどうか今年は「バランスのよい」出題になり、言い換えると「早稲田理工の数学 III重視の問題ではなくなった」ようです。また、今年の第4問は実は特記に値するもので(問題自体はやさしい)、昨年の第1問の体積の問題のように、 80年代の受験生がよく勉強したような内容でした。(古典への回帰) また、早稲田理工はこれまでは「予選決勝法的な考え方」をする問題はほとんど出題してきませんでしたが、ついにこのような問題も出てしまいました。

This entry was posted on 水曜日, 2月 18th, 2009 at 12:00 AM and is filed under 数学. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

Leave a Reply




Message: